ビルドツール
このドキュメントは、Visual Studio Code 用の C# ツールで C# プロジェクトおよびソリューションをビルドする方法の概要です。C# Dev Kit 拡張機能によって提供される機能について説明します。
ソリューションのビルド
ソリューションが読み込まれると、C# Dev Kit 拡張機能は、ソリューションおよびそれに含まれるプロジェクトに対して操作を行ういくつかのタスクを提供します。ソリューションエクスプローラーで任意のソリューションまたはプロジェクトを右クリックしてビルドする機能に加えて、.NET: Build
コマンドを使用してソリューション全体をビルドできます。
Visual Studio Code のタスク機能を使用してソリューションをビルドすることもできます。C# Dev Kit はタスクシステムと統合され、dotnet
グループの下にいくつかのタスクを登録します。その様子を以下に示します。
build
タスクは dotnet build コマンドを介して開いているソリューションをビルドし、clean
タスクは dotnet clean コマンドを介してすべてのソリューション出力をクリーンアップします。
これらのタスクで特定のプロジェクトを監視 (watch)
することもできます。プロジェクトを監視するとは、プロジェクトのファイルを監視し、変更があるたびにプロジェクトを再ビルドすることを意味します。これは、dotnet watch コマンドをプロジェクトに対して直接実行するのと同じですが、エディターに統合されています。
プロジェクトファイルの管理
プロジェクトファイルは、プロジェクトがどのようにビルドされるかを記述する拡張可能な XML ドキュメントです。.NET プロジェクトファイルの詳細については、.NET プロジェクト SDK ドキュメントで確認できますが、一般的には、プロパティ (内部値を持つ XML 要素) とアイテム (属性を持つ XML 要素) を追加することでビルドを変更します。
プロパティやアイテムのコード補完、構文ハイライト、一般的なプロジェクトプロパティのツールヒントなどのエディター機能を追加するには、MSBuild project tools 拡張機能をインストールできます。この拡張機能はコミュニティプロジェクトであり、Microsoft が直接サポートしているものではないことに注意してください。