CMake クイック スタートで CMake の hello world プロジェクトを作成する
この記事では、VS Code の CMake Tools 拡張機能を使用して、CMake の hello world プロジェクトをゼロから作成する方法について説明します。
ルート ディレクトリに CMakeLists.txt
ファイルは既にあるものの、CMake プリセットがない既存の CMake プロジェクトがある場合は、「CMakePresets.json
ファイルを作成する」に進んで、CMake プリセットでプロジェクトを構成してください。
それ以外の場合は、新しいプロジェクト用のフォルダーを作成します。ターミナル ウィンドウから、HelloWorld
という名前の空のフォルダーを作成し、そこに移動して、次のコマンドを入力してそのフォルダーで VS Code を開きます
mkdir helloworld
cd helloworld
code .
code .
コマンドは、現在の作業フォルダーで VS Code を開きます。このフォルダーが "ワークスペース" になります。
CMakeLists.txt ファイルを作成する
CMake Tools 拡張機能を使用すると、基本的な CMake プロジェクトのファイルを自動で作成できます。
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コマンド パレット (⇧⌘P (Windows、Linux Ctrl+Shift+P)) を開き、CMake: Quick Start コマンドを実行します。
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プロジェクト名を入力し、プロジェクト言語として C++ を選択します。
この情報は
CMakeLists.txt
といくつかの初期ソース ファイルに書き込まれます。注: このフォルダーに
CmakeLists.txt
のターゲットとして追加したい他のソースコードファイルがあった場合、それらを追加するオプションが表示されます。ただし、このチュートリアルでは hello world ファイルのみを使用します。 -
テストのサポートを追加するための追加オプションとして CTest を選択します。CPack をサポートするために CPack を選択することもできます。
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次に、プロジェクトの種類として実行可能ファイル (Executable) を選択して、基本的な
main()
関数を含む基本的なソース ファイル (main.cpp
) を作成します。注: 基本的なソース ファイルとヘッダー ファイルを作成したい場合は、代わりにライブラリ (Library) を選択します。ただし、このチュートリアルでは実行可能ファイル (Executable)で十分です。フォルダーの IntelliSense の構成を求められた場合は、許可 (Allow) を選択します。
これにより、CMake ツールにプロジェクトのビルド方法を指示する CMakeLists.txt
ファイルが正常に作成されます。
CMakePresets.json ファイルを作成する
次に、CMake クイック スタートを続けて CMakePresets.json
ファイルを作成します。
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[新しいプリセットを追加 (Add a New Preset)] と [コンパイラから作成 (Create from Compilers)] を選択します。
拡張機能は、コンピューター上のキットを自動的にスキャンし、システムで見つかったコンパイラの一覧を作成します。
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使用したいコンパイラを選択します。
たとえば、インストールされているコンパイラに応じて、次のようなものが表示される場合があります
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この新しいプリセットの名前を入力します。
プリセットの名前は
CMakePresets.json
に書き込まれます。
これらの手順を完了すると、main.cpp
、CMakeLists.txt
、および CMakePresets.json
というファイルを含む、完全な hello world CMake プロジェクトが作成されます。